2020/09/06 マーダーミステリー「亡霊島殺人事件」

マーダーミステリー「亡霊島殺人事件」
日時:2020年9月6日 13:00~15:30ほど (2.5時間?)
GM:はるの
PL:あり、しゃけ、たかもと、ゆき


はじめまして、はるのです。
「亡霊島殺人事件」のGMを担当しました!
PLの皆さんにお楽しみいただけたのなら幸いです。

以下、ネタバレありのシナリオ情報になります。
【マーダーミステリーは内容を知るとPLプレイできないので注意してください】



・あらすじ

谷口 コズエ、西野 マサト、白石 ユキコ、金本タケシ、如月エリカの5人は、大学の同輩でテニスサークルの仲間だった。
エリカから誘いを受けて、彼らはそれぞれの思いを胸に真田島(まだじま)へと訪れる。
そこは三年前、卒業旅行のときにサークルメンバーのアキラが殺された場所だった。

・登場人物

PC1 谷口 コズエ(しゃけ)
ボーイッシュでさばさばとした性格。
テニスの練習にはとても真面目に取り組んでいたタイプ。

PC2 西野 マサト(たかもと)
快活な性格。たまに空気が読めないが憎めない。
テニスの練習には要領よくほどほどに取り組んでいたタイプ。

PC3 白石 ユキコ(ゆき)
みんなのお姉さん的存在だが、思いつめやすいところもある。
テニスの練習は基本と反復を大事にしていたタイプ。

PC4 金本 タケシ(あり)
見た目はチャラいが誠実な男。
学生時代はアキラに次ぐテニスの実力の持ち主だった。


―――――

台本

【導入】
急いでアキラが死んだ崖へを向かうと、そこでは崖から落ちたエリカが頭から血を流し倒れていた。
すでに絶命し、死体は冷たくなっていた。

ユキコ「ねえ、これって死んでる……よね? エリカ…! そんな…!」
タケシ「死体はもう冷たくなってる。ついさっき、死んだわけじゃないよな」
コズエ「また、この崖。アキラのときのこと思い出すね……嫌な島……」
マサト「とりあえず、警察に連絡するぞ! あの部屋の血文字といい、今回は間違いない、事件だ!」
ユキコ「う、うん。わたし、連絡するね。……もしもし」
警察「こちら警察です。どうされましたか?」
ユキコ「あの、わたしたち真田島(まだじま)に遊びにきていて、はい、友達同士5人で、けどエリカが……!」
タケシ「ユキコ、代わってくれ! すみません、事件です。殺しが起きました。おそらく、犯人はまだこの島にいます」
警察「なるほど。署の刑事を島まで向かわせます。しかし……嵐がきているようですね」
タケシ「え?」
警察「本土では只今避難警告が出ておりまして。この天候では船は翌朝まで出せそうにありません。大変申し訳ありませんが、現場を保存していただき、明日まで待っていただけますか? 必ず駆けつけますので……どうぞよろしくお願いします」
コズエ「タケシ、どうだった? 警察の人たち、すぐにきてくれそう?」
タケシ「それが嵐で明日まで来れないって」
マサト「確かに西の空から雲が迫ってきてる。ここもじきに降り出すだろうな。コテージに戻ろう」


そうして四人はコテージに戻ることにした。
コテージでは管理人のイオリが待ち受けており、エリカの行方を心配していた。事情を話すとイオリは捜査への協力を申し出る。

やがてぽつぽつと雨が降り出し、島には嵐の気配が漂いつつあった。コテージに残った四人の間には緊張が走る。
この中に殺人犯がいる。
いったい誰が犯人なのだろうか。


【推理フェイズ開始】
コズエ、マサト、ユキコ、タケシの4人はそれぞれ捜査を終え、コテージのラウンジに集まった。
すでに夜遅くなり、管理人のイオリは先に眠ってしまったようだ。

マサト「みんな、そろそろもう一度全員で話し合わないか? それぞれ話したいこともあるんじゃないか?」
コズエ「うん、昼はそれぞれ思い思いの場所を調べてたようだし、情報を持ち寄ってまとめてみるのも手かな」
ユキコ「やっぱり、みんなもこの中にエリカを殺した犯人がいるって考えてるの……?」
タケシ「島には俺たちしかいない、そうとしか考えられないだろ。殺人犯がいるコテージでなんか眠れるかよ!」
コズエ「そうよね。もし犯人が危険な考えをもってるなら、第二、第三の事件だって起きかねない」
マサト「ああ。明日になれば警察がくるし、ひとまず今夜の安全を確保するためにも、犯人を特定した方が良い」
ユキコ「犯人……特定できたらどうするの?」
タケシ「普通に考えたら、ふん縛っておくべきだよな。逃げ出したり、勝手な行動しないように」
コズエ「じゃあ、多数決で犯人らしき人を決めよっか。指名された人はそこにあるロープで腕を縛って過ごすこと」
マサト「ちょっとやりすぎな気はするけど……仕方ない。今夜はみんなでラウンジで夜を明かそう。それなら不便もないよな」
ユキコ「わかった……。それがきっと一番いい方法なのよね。なにがあっても恨みっこなしよ?」
タケシ「そうと決まれば、捜査の成果とやらを語ってもらうぜ。コズエ、おまえから話せよ」

そうして、四人の長い夜が幕を開けた。
果たして、犯人を特定できるような推理を積み上げる事が出来るのだろうか。



【エンディング】

・コズエ犯人説

多数決によりコズエが犯人に決まった。
ユキコが協力してコズエの腕をしばった状態で、四人は嵐の一夜を明かすのだった。

そして翌朝、島に警察がやってきた。
刑事たちは捜査を開始し、四人はそれぞれ尋問を受けることになった。

やがて、ひとりの刑事がラウンジに全員を集め、真実を告げた。

警察「捜査の結果……今回の事件には犯人がいることがわかりました。谷口コズエさん、あなたです」

四人の推理と警察の見解は一致した。

コズエは警察に捕縛され、島の港に連れられていくことになった。
船にのせられ本土で詳しい事情聴取を受けることになるようだ。

マサト「コズエ、やっぱりお前だったのか」
コズエ「アキラの仇よ! あんなやつ死んで当然なんだから! でも、わたしは後悔してないわ! 三年前の事件の犯人だって特定できたんだから!」
タケシ「たしかにエリカはひどい奴だったけど……だからって殺すなんて……」
ユキコ「気持ちはわかるわ。コズエ、罪を償って……。いつかまた会えるなら会いましょう」

島にはすすり泣きのようにも聞こえる風が吹き抜けていった……。



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